永続ライセンスのメリット
Office 2021のメリットはズバリ「永続ライセンス(Office Perpetual)」であることです。
マイクロソフトOfficeには大きく3つのライセンス形態があります。
- 永続ライセンス
- サブスクリプション
- プレインストール
永続ライセンス | サブスクリプション | プレインストール | |
---|---|---|---|
製品名 | Office XXXX(西暦4桁) | Microsoft 365 | – |
料金 | 買い切り | 毎年支払い | PC価格に含まれる |
使用期限 | 永久 (実際にはサポート終了まで) |
1年間 | PCが壊れるまで (実際にはサポート終了まで) |
新機能 | 追加されない | 随時追加 | 追加されない |
製品名に西暦4桁の数字がつくOffice 2021は永続ライセンスです。
永続ライセンスの最大のメリットはコストパフォーマンスです。
サブスクリプションは毎年利用料金の支払いが必要なため、永続ライセンスやプレインストール(PCに付属されるOffice)よりコストがかかります。
マイクロソフトOfficeを安く使いたいなら永続ライセンスかプレインストールなのです。

無償アップグレードはできない
Office 2019やOffice 2016からOffice 2021への無償アップグレードというのはありません。
また、サブスクリプションのMicrosoft 365には随時、新機能が追加されますが永続ライセンスのOffice 2021には追加されません。
ただ、毎年料金を払い続けるMicrosoft 365への新機能追加はある意味当然といえます。
また、いつの間にか新しい機能が増えることは、いつの間にか操作方法が少し変わることでもあります。
毎年料金を払い続けてもいいから新機能をいち早く使いたい、という人にはサブスクリプションのMicrosoft 365がいいんでしょうが……
対応OS
Office 2021はWindowsとMacの以下のバージョンをサポートします。
- Windows 11
- Windows 10
- macOS 12 (Monterey)
- macOS 11 (Big Sur)
- macOS 10.15 (Catalina)
サポート期限
Office 2021のメインストームサポート期限は2026年10月13日で延長サポートはありません。
Office 2019(Office 2021の1つ前のバージョン)までは5年間のメインストリームサポートと5年間の延長サポートがあり、トータルのサポート期間は10年間でした。
しかし、Office 2021のサポート期間はメインストリームサポートの5年のみです。
延長サポートがない分、従来の永続ライセンスよりサポート期間が短縮されています。
Office 2019のサポート終了が2025年10月14日ですからOffice 2019の(延長)サポート終了後、1年でOffice 2021がサポート終了を迎えることになります。
32bit版も引き続きサポート
Office 2021と同日にリリースされたWindows 11は64bit OSのみのサポートとなり、32bit OSのサポートは切り捨てられました(32bitアプリはWindows 11でもサポートされています)。
(インテル版の)マイクロソフトOfficeにも64bit版と32bit版がありますが、Office 2021では32bit版も引き続きサポートされています。
インストーラーがPCに合致するほうを判断してインストールするため、通常はユーザーが意識することはありませんが、「Officeアドイン」を使っている会社にとっては大問題でです。
32bitで開発されたOfficeアドインは64bit版Officeでは使えないためです。
Office 2021で32bit版が引き続きサポートされることで、32bitのOfficeアドインを延命させられます(本来はアドインを64bitに移植するのがいいのでしょうが……)。

新機能
Office 2021には主に以下のような機能が追加されています。
新機能 | |
---|---|
Word |
|
Excel |
|
PowerPoint |
|
Outlook |
|
WordやExcelの単体購入も可能
WordやExcelといったOffice 2021アプリは単体購入も可能ですが、複数のアプリを購入するなら後述のOfficeスイートのほうがお得です。
Office 2021アプリ | Mac対応 | Officeスイート |
---|---|---|
Word | ◯ | ◯ |
Excel | ◯ | ◯ |
PowerPoint | ◯ | ◯ |
Outlook | ◯ | ◯ |
OneNote | ◯ | ◯ |
Access | ✕ | ◯ |
Publisher | ✕ | ◯ |
Project | ✕ | ✕ |
Visio | ✕ | ✕ |
Access、Publisher、Project、VisioはWindows専用でMacには対応していません。
また、ProjectとVisioを含むOfficeスイートはありません。

OneNoteが含まれる
OneNoteとはマイクロソフトのデジタルノートアプリです。
Office 2016まではOneNote 2016としてOfficeスイートに含まれていたのですが、2016の次のバージョンであるOffice 2019には含まれていませんでした。
OneNote 2016は無料化され、さらにOneNote for Windows 10が登場するなど迷走を続けた挙げ句、Office 2021には再びOneNoteが含まれています。

Officeスイートの価格
Officeスイートとは複数のOfficeアプリをセットにした製品です。
複数のOfficeアプリを組み合わせて使うのが一般的なため、Officeアプリ単体でなくOfficeスイートを購入するほうが多いかと思います。
Office Personal 2021 |
Office Home & Business 2021 |
Office Home & Student 2021 for Mac |
Office Professional 2021 |
||
---|---|---|---|---|---|
Mac対応 | ✕ | ◯ | ✕ | ||
Office アプリ |
Word Excel |
◯ | |||
PowerPoint OneNote |
✕ | ◯ | |||
Outlook | ◯ | ✕ | ◯ | ||
Access Publisher |
✕ | ◯ |
Macだけで使うなら
Macでしか使わないならOffice Home & Business 2021 for Macがかなりお得です。
PowerPointも含まれていますし。
Windowsだけで使うなら
アカデミック版
アカデミック版とは学生や教職員が購入できるOffice 2021です。
商用利用できないため、通常版に比べて安価に購入できます。

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