ネットでマイクロソフトOffice製品を検索しているとWindows版のOffice Home & Student(オフィス ホームアンドスチューデント)という商品が見つかることがあります。
しかし、少なくとも日本ではOffice Home & StudentはMac専用でWindows版は存在しないはずなのです。
さらに「正規版」などのキーワードが踊っていることも多くかえって購入をちゅうちょさせますね。
このWindows版のOffice Home & Studentとは一体何なのでしょうか?
日本マイクロソフトが販売しないマイクロソフト正規品
実は本家アメリカのマイクロソフトストアではOffice Home & StudentのWindows版が販売されています。
しかし、日本のマイクロストアだとMac版のOffice Home & Student 2021 for Macはありますが、Windows版はないのです。

そして、日本マイクロソフトのページに以下の記述があります。
Office Home and Student、Office 365 Home Premium を販売している
Office Home and Student、Office 365 Home Premium は、日本国内向けには販売されていません。Office Home and Student を購入したが、実際は他のエディションが送られてきて、添付されていたプロダクト キーを使って認証できなかった、という問題が報告されています。
まるでマイクロソフトのれっきとした正規品であるOffice Home & Studentが非正規品であるかのような文章ですね。
しかもWindows版とMac版のOffice Home & Studentがごっちゃになっています。
日本マイクロソフトがWindows版のOffice Home & Studentを売りたくないのはわかりますが、Mac版のOffice Home & Student for Macは日本のマイクロソフトストアで直販されているのですから。
また、日本マイクロソフトのサイトでWindows版のOffice Home & Studentを売らない理由の記述を見つけることはできませんでした。
日本マイクロソフトがサポートしないマイクロソフト正規品
別に日本マイクロソフトが販売しなくても、日本で売られているなら買えばいいじゃないか?
まったくその通りなのですが、Office Home & StudentのWindows版は日本マイクロソフトのサポートを受けられません。
別に日本マイクロソフトが電話でWordやExcelの使い方を親切に教えてくれるわけでもないし、サポートなんていらないよ、と思うかもしれません。
日本版がPersonalなのか?
日本マイクロソフトがOffice Home & Student 2021のWindows版を日本では販売しない話とは逆に日本でしか販売されないのがOffice Personal 2021です。
Home & Studentの日本版がPersonalということなのでしょうか?
両者の違いをまとめると下表のようになります。
Office Home & Student (Windows版) |
Office Personal 2021 |
|
---|---|---|
日本マイクロソフトの サポート |
☓ | ○ |
マイクロソフトストア(日本) での取扱 |
☓ | ○ |
インストール可能台数 | 1台 | 2台 |
Word Excel |
◯ | |
PowerPoint | ◯ | ☓ |
Outlook | ☓ | ◯ |
PersonalにはPowerPointが含まれておらず、代わりに企業でしか使われないExchangeのクライアントアプリであるOutlookがなぜか含まれており、Home & Student以上にその位置づけがよくわかりません……

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