ブラウザのおすすめ
ブラウザとはインターネットを閲覧するためのソフトウエアです。
オススメはどのブラウザでしょうか。

PCとモバイルは別
オススメを考える上で重要なのはPC(デスクトップ)ブラウザとモバイルブラウザ(iPhone/iPad/Android)版のブラウザは中身が異なることです。
例えば同じChromeという名前がついていてもデスクトップブラウザのChromeとモバイルブラウザのChromeは別物です。
同じブラウザを使うメリット
とはいえ、PCとモバイルで同じブラウザを使うと以下の情報を同期できるメリットがあります。
- ブックマーク(お気に入り)
- 閲覧履歴
- パスワード
- 開いているタブ
- 設定
例えばPCのブラウザで登録したブックマークはスマホのブラウザにも同期されます。
PCブラウザ
2021年12月の日本でのPCブラウザのシェアは以下のようになっています(グラフはstartcounterから引用)。
2020年にChromeと共通のHTMLエンジンとJavaScriptエンジンを採用した現在のEdgeがリリースされてから、Edgeのシェアが伸び続けています。
Chrome | Edge | Safari | Firefox | IE | |
---|---|---|---|---|---|
Windows | ○ | ○ (OS標準) | ☓ | ○ | |
Mac | ○ | ○ (OS標準) | ○ | ☓ | |
Chromebook | ◯ (OS標準) | × | |||
HTMLエンジン | Blink | WebKit | Gekko | Trident | |
JavaScriptエンジン | V8 | JavaScriptCore | SpiderMonkey | Chakra | |
IEモード | ☓ | ○ | ☓ | ☓ | – |
スクロールできます
WindowsではChromeがEdgeに置き換わるか?
旧版のEdgeはEdgeHTML(IEに使われていたTridentをウェブ標準に合わせたようなHTMLエンジン)とChakra(IEと同じJavaScriptエンジン)が採用されていました。
しかし、それらのエンジンはウェブ標準に準拠しているとは言い難く、多くのユーザーがEdgeよりウェブ標準に準拠しているChromeを使っている状況でした。
そのためか、2020年1月にChromium版の新Edgeがリリースされました。
ChromiumとはChromeブラウザにも使われているオープンソースのBlink HTMLエンジンとV8 JavaScriptエンジンです。
ブラウザ拡張もChromeのものが使えます。
この新Edgeで旧Edgeの問題だったウェブ標準の互換性問題が解決されたことで、Edgeのシェアが大きく伸びていて、シェアトップがChromeからEdgeに置き換わる可能性すら視野に入ってきました。
Edgeには以下のメリットがあるからです。
- Windows標準ブラウザ
- IE互換モード
- 軽い
- Windows、Mac、iOS、Androidで使える
Windows標準ブラウザ
EdgeはWindowsにプリインストールされているWindowsの標準ブラウザです。
ChromeやFirefoxのように後からインストールする必要はありません。
そのため、Edgeを社内標準ブラウザとしている会社も多いのではないでしょうか。
ただ、前述のように旧Edgeは互換性の問題があったため結局、Chromeのインストールが必要になることもお多かったと思います。
しかし、今ではEdgeがプリインストールされているWindows環境にわざわざChromeをインストールする必要はなくなりました。
それどころか、Chromeを既定ブラウザにしていてもCortanaなどのWindows標準アプリでは強制的にEdgeブラウザが開かれる場合があります。
そうした場合でもChromeを使おうと思うとEdgeで開かれてページのURLをコピーしてChromeに貼り付ける、という面倒な作業が必要になります。
IE互換モード
IEは標準ブラウザとしてWindows 10までプリインストールされ続けてきましたが、Windows 11には含まれません。

旧Edge以上にウェブ標準に準拠していない上、すでに開発が終了しています。
さらに2022年6月16日にサポートも終了予定です。
にもかかわらず、デスクトップでは未だに7%近いシェアがあります。
これは主にイントラネット(企業の内部ネット)のシステムをIEに合わせて作り込んだ企業がIEを「仕方なく使っている」ためと思われます。
このIE問題を解決するために新Edgeには「IE互換モード」が搭載されています。
IE互換モードとはイントラネットなど特定のサイトのみをIEのエンジンで表示するというものです。
つまり、IE専用のサイトもEdgeで表示できます。
軽い
Chromeはメモリ消費量が多く重いことで有名ですが、EdgeはChromeよりメモリ消費量が少なくなっています。
Windows、Mac、iOS、Androidで使える
モバイル版ブラウザのシェアNo.1はSafariです。
そのSafariにはMac版はあるのですが、Windows版は存在しません。
EdgeならWindows、Mac、iOS、Androidで使えます(ChromeとFirefoxも同様ですが)。
旧Edgeはサポート終了
旧Edgeは2021年3月ですでにサポートが終了しています。
セキュリティ更新プログラムも提供されないため旧Edgeの使用はセキュリティリスクがあります。
そのためか、Windowsの更新時に旧Edgeは自動削除されます。
PCブラウザが使えるタブレット
ブラウザ拡張機能などPCブラウザのフル機能はモバイルブラウザでは使えません。
しかし、iPadにこだわらなければWindowsタブレットやChromebookタブレットなど、PCブラウザを使えるタブレットはあります。

モバイルブラウザ
2021年12月の日本でのモバイルブラウザのシェアは以下のようになっています(グラフはstartcounterから引用)。
iPhoneの標準ブラウザであるSafariが圧倒的な人気です。
Safari | Chrome | Firefox | Edge | |
---|---|---|---|---|
iPhone / iPad | ○ (OS標準) | ○ | ||
Android | ☓ | ○ (OS標準) | ○ | |
HTMLエンジン (iOS) | WebKit | |||
HTMLエンジン (Android) | – | Blink | Gecko | Blink |
JavaScriptエンジン | JavaScriptCore | V8 | SpiderMonkey | V8 |
ダークモード | ☓ | ○ |
スクロールできます
iPhone / iPadならEdgeかChromeも
iPhoneとiPadのApp Storeでは多くのブラウザが提供されていますが、どんなブラウザを使っても描画結果やパフォーマンスは同じです。
なぜなら、HTMLエンジンはすべて同じWebKitだからです。
WebKit以外のHTMLエンジンを使うブラウザはApp Storeで公開できません。
理由はおそらくHTMLエンジンの脆弱性によるセキュリティリスクを避けたいからだと思われます。
そのため、iPhone / iPadでは描画結果やパフォーマンスのためにSafari以外のブラウザを使う意味はありません。
しかし、Safariではデスクトップでよく使われているEdgeやChromeとブックマークやパスワードの同期ができません。
ブックマークだけなら以下の方法で同期できるのですが、パスワードは無理です。

そのため、デスクトップブラウザとブックマークやパスワードを同期するためにiPhone / iPadでEdgeやChromeを使うのはありです。
前述の通り、描画結果やパフォーマンスはSafariと同じですから安心して使えます。
Firefoxをサポートしないサービス
10年以上前、Firefoxの国内シェアはIEに次いで2位でした。
しかし現在、PayPay銀行、minne、Abema TV、NHKプラスなどFirefoxをサポート対象外とするサービスが増えています。
そのため、今からFirefoxを使い始めるのはあまりオススメできません。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません