マイクロソフトOfficeのサポート期限

2022年6月21日

マイクロソフトOfficeは2年〜3年おきに新しいバージョンが発売されます。そして事実上、古いバージョンのOfficeを使い続けることはできません。

各バージョンの発売年とサポート期限

マイクロソフトOfficeの各バージョンの発売年とサポート期限は以下のようになっています。

表中の赤字はすでに終了したサポートです。

マイクロソフトOffice 発売年 メインストリームサポート
期限
延長サポート
期限
Office 2021 2021年 2026年10月13日 延長サポートなし
Office 2019 2018年 2023年10月10日 2025年10月14日
Office 2016 2015年 2020年10月13日 2025年10月14日
Office 2016 for Mac 2015年 2020年10月13日 延長サポートなし
Office 2013 2013年 2018年4月10日 2023年4月11日
Office 2011 for Mac 2011年 2017年7月10日 延長サポートなし
Office 2010 2010年 2015年10月13日 2020年10月13日
Office 2007 2007年 2012年10月9日 2017年10月10日
Office 2003 2003年 2009年4月14日 2014年4月8日
Office XP 2001年 2006年7月11日 2011年7月12日
Office 2000 1999年 2004年6月30日 2009年7月14日

Office 2019の延長サポート終了はOffice 2016の延長サポート終了と一致しています。

メインストリームサポートと延長サポートの違い

Officeに限らずマイクロソフトの製品には次の2種類のサポート期間が存在します。

メインストリームサポート 延長サポート
期間 製品発売後
最低5年間
メインストリームサポート終了後
最低5年間
新機能追加
バグ修正
脆弱性修正

製品発売から最低5年間はメインストリームサポート期間として新機能の追加、バグ(脆弱性以外のプログラムの間違い)修正、脆弱性(ぜいじゃくせい)修正が行われます。

前述の通り、マイクロソフトOfficeは約3年毎に新しいバージョンが発売されますから、発売から5年も経った旧バージョンに新機能を追加する必要はないということでしょう。

また、発売から5年以上経って見つかるような脆弱性以外のバグは無視でも別にいいということでしょう。

脆弱性とはプログラムのセキュリティ上の欠陥です。

マイクロソフトOfficeは専用プログラムを実行するVBA(マクロ)という機能があります。

OfficeのVBA
VBAとは for Applicationsの意味 マクロとVisual Basicの違い VBAで何ができるのか オブジェクトとは

このVBA機能のセキュリティホール(セキュリティ上の不具合)を突いて感染するコンピューターウイルスがあるのです。

延長サポートの期限までは、このウイルスが見つかってもセキュリティホールを修正するプログラムが配布され、ウイルスに感染しないようにOfficeが更新されます。

Officeがウイルスに感染すると情報漏洩等のリスクがあるため、脆弱性だけはメインストリーム期間終了から最低5年間、延長サポート期間として修正されることになっています。

ただし、以下の例外があります。

  • Office 2021は延長サポートがない。
  • Office 2019は延長サポートが2年間。
  • Office for Macは延長サポートがない。

延長サポート期間が過ぎたOfficeは事実上使えない

延長サポート期間が過ぎてもExcelやWordは起動しますし、使うことはできます。

ファイルのやり取りは事実上できない

延長サポートの切れたOfficeのファイルを顧客や取引先とやり取りすることは何を意味するでしょうか。

すでに延長サポート期限を過ぎ、コンピューターウイルスの感染リスクが高い古いOfficeのファイルを送付してくる会社や担当者……

直接的なウイルス感染より、こういった信用リスクのほうが高いかもしれません。

Office 2013はWindows 11ではサポート対象外

Office 2013の延長サポート期限は2023年4月11日です。

しかし、Windows 11にアップグレードするとOffice 2013はサポート対象外になってしまいます。

これはOffice 2013はWindows 11をサポートしないためです。

Windows 11ではOffice 2013が使えない? Officeのシステム要件
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現在の永続ライセンス(利用料を払い続ける必要のない買い切り型)のマイクロソフトOfficeの最新版はOffice 2021です。

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